油小路事件あぶらのこうじじけん

慶応3年3月に新選組を脱退した伊東甲子太郎ら御陵衛士。当初は円満脱退だったのですが、近藤勇土方歳三らに彼らの離反を許す気持ちなどもともとなかったのでしょう。起こるべくして事件は起こります。

11月18日。近藤は伊東をメシに誘います。場所は近藤の妾の家。ここで伊東はたらふく酒を飲まされます。千鳥足で歩いていた帰り道。そこを大石鍬次郎に狙われました。で、その場で死亡。

この作戦、どっかで聞いたことありません? そうです。芹沢鴨を殺した時と同じ手を使いました。新選組って、案外汚い手を使うんですよね。まぁ暗殺は絶対に失敗できないから、酒を利用する気持ちはわからんでもないけど…。

これで終わらないのが、この時の新選組です。「恐らく御陵衛士の連中が伊東の遺体をここに引き取りに来るから、その時に他のメンバーも殺してしまおう」と作戦を立てます。つまり伊東の遺体はそこに放ったらかしにしたままです。

すると実際に、御陵衛士の面々が、伊東殺害現場までやってきます。その瞬間を狙われました。ここで斬られたのはあの藤堂平助です。永倉新八らは昔からの仲間の藤堂だけは逃がしてやろうと思ったようですが、そんなことを知らない他の新選組隊士が藤堂を斬ったようです。