心に響く「道歌」を紹介 神主の奈良県立大客員教授が入門書刊行

出版された「道歌入門 出版された「道歌入門

 神主で奈良県立大客員教授の岡本彰夫さんが、「道(みち)歌(うた)」と呼ばれる道徳的和歌について紹介する新著「道歌入門」(幻冬舎)を刊行した。「悲しいときに口ずさめ」「楽しいときに胸に聞け」と呼びかけ、さまざまなエピソードを交えながら78首を紹介している。

 岡本さんは中学3年のときに祖母を亡くし、菩(ぼ)提(だい)を弔うため寺に通うように。この際に説教師が引用し、道歌と出合った。以来、道歌に惹(ひ)かれ、多くの人に知ってもらおうと今回、本にまとめた。

 「人間関係をよくする」「満足のいく人生を送る」「災いを幸せの種にする」「心の器を大きくする」といった章に分けて紹介。作者不詳のものも多いが、中には坂本龍馬吉田松陰らの歌もある。

 〈この秋は雨か嵐か知らねどもけふのつとめに田草とるなり〉

 二宮尊徳作というこの歌は「大好きな道歌の一つ」といい、「一日一日を、噛(か)みしめ、踏みしめ、歩んでいくことが尊いのです」と結んでいる。1冊1100円(税別)。

 岡本さんは「仕事の決断、人生の岐路に立たされたときの選択に役立ててもらいたいと願っています」と話している。

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