嘆きの松

幕府の最終兵器・開陽丸。オランダに発注して造った船です。幕府がどうしても手に入れたかった最新鋭の軍艦です。でもこの船が幕府に引き渡されのは1867年の5月。あまりにも遅すぎました。この半年後にはもう幕府がなくなっちゃったのですから。開陽丸を管理していたのは、オランダでの製造現場にも立ち会っていた榎本武揚。江戸城も無血開城され、幕府の全ての財産を薩長に引き渡すことになるはずでした。実際勝海舟は榎本武揚に「幕府の船を早く薩長に引き渡せ」と指示を出しています。しかし榎本武揚はこの指示を無視して、開陽丸に乗り江戸から出航してしまいます。まだ東北では旧幕府軍vs.新政府軍の戦いが展開されていて、その戦いの援軍となるべく、江戸から東北に向かったのです。その後も旧幕軍と伴に行動し、開陽丸はとうとう北海道に辿り着きます。しかし「この船こそ最強だ」と誰も疑ってません。「この船さえあれば、新政府軍など蹴散らせる」と。しかし。1868年11月15日。その日は強い風が吹いていて、開陽丸はその風のせいであっさりと座礁してしまうのです。沈没です。これを知った土方歳三は泣きました。この松の木を叩いてくやしがりました。その際にこんな風に折れ曲がったとされているのが、この「嘆きの松」です。

所在地: 北海道檜山郡江差町字中歌町112

投稿者: ryomaky

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